革財布と言えば、その醍醐味は、使い込むほどに質感や色が変化していく「経年変化(エイジング)」ですが、特にその魅力を堪能できるブランドってあるのでしょうか?こちらでは、エイジングを楽しみたい人にお薦めのメンズ財布のブランドをご紹介していきます。
1位 ILBISONTE(イル ビゾンテ)
どんなブランド?
経年変化を楽しみたいなら、やはり本格的な革製品のブランドを狙いにいくべきでしょう。
味わいのあるレザーの財布を購入しようと考える時、ファッション性を取るか、本格志向であることを取るか…という2択で悩まされる人も多いことでしょうが、イルビゾンテは、その両方が備わっている美味しいブランドです。
バイソンのロゴは、若い男女にとって、憧れの存在となっているので、これがよく見える位置で存在感を放っているアイテムを選ぶのも良いでしょう。
価格帯や購入層は?
イルビゾンテの価格帯は、本格的な革製品を展開させているブランドの割には、良心的であると言えるでしょう。
財布なら、3~5万円くらいの予算があれば、多くのアイテムを入手することが可能です。
ユニセックスなブランドなので、彼女へのプレゼントにも最適です。
お薦めのシリーズは?
ロングウォレット
レザーのウォレットでありながら、立体的な凹凸のドットがあしらわれているという、なかなか貴重なタイプのデザイン。カラーバリエーションは、独特な3種類となっているので、比較してみてください。
ロングウォレット
ホックで留めるタイプの三つ折り式ロングウォレットです。デザイン的には、無地の美しいレザーに、バイソンのロゴという、イルビゾンテの王道パターンといえるでしょう。内装は整理整頓のしやすい構造になっています。
2位 HERZ(ヘルツ)
どんなブランド?
職人の愛情が感じられるような、温かみあるレザーの財布に興味がある、ということなら、国産のブランド「ヘルツ」がお薦めできます。
ヘルツとは、ドイツ語で「ハート」を表す、とのこと。その名の通り、ヘルツの商品には、職人の愛情や魂が、たっぷりと込められているのです。
注文してから製作が行われるため、到着までに時間は掛かってしまいますが、長年愛用していく財布には、それくらいの前フリが必要なのかもしれません。
価格帯や購入層は?
ヘルツの商品を愛用しているのは、革製品にこだわりを持ち、本格志向であることに誇りを感じる、お目の高い男女です。
世代的で言うと、ヘルツの商品は、学生からシニア層まで、誰にとっても違和感なく似合うことでしょう。使いやすい雰囲気のアイテムが揃っています。
価格帯も、ハンドメイドのわりには、かなり安価に設定されていて、狙い目です。
お薦めのシリーズは?
ファスナー長財布
シボの効いた美しいレザーに、白のステッチが効いている、革製品好きにとっては、たまらない雰囲気の商品です。ヘルツの中でも、定番のロングセラーとなっているようなので、まずはここから狙ってみましょう。
二つ折り財布
長く使えそうな、スタンダードタイプのコンパクトウォレットを探しているなら、断然、こちらがお薦め。ヘルツらしい、飽きの来ないシルエットと質感が魅力です。マニアな革製品好きを虜にする逸品と言えるでしょう。
3位 土屋鞄製造所
https://www.tsuchiya-kaban.jp/
どんなブランド?
国産の本格的な革製品ブランドを探している、しかも洗練されたオシャレな空気感の…ということなら、土屋鞄製造所がお薦めできます。
日本で、昔から革製品の開発と製造を行っているブランドでありながら、最先端の空気を持っているというところが、土屋鞄製造所の圧倒的な強みです。
昔からのファンのみならず、新たに革製品を使いたい!と考え始めた若い世代の男女をも虜にしている、パワフルな優良ブランドなので、ご注目を。
価格帯や購入層は?
土屋鞄製造所の商品は、高品質でかつデザイン性も高いわりには、価格が良心的であると言えるでしょう。
もちろん、劇的に安いというわけではありませんが、長く安心して使っていけることを考えると、間違いなくコスパは良い方の部類に入ります。
老若男女、誰にでも似合う、汎用性の高い雰囲気を持っているところも、魅力的です。
お薦めのシリーズは?
ブライドル長札入れ
男性人気の高い、重厚感のあるアンティーク調のレザー、ブライドルが使用されている長財布です。経年変化を楽しみたいなら、ブライドルは打ってつけ。使い込むほどに馴染んでいく様を楽しんでください。
アルマスフレームスタンダードパース
アルマスシリーズには、水牛の革が使用されているのですが、男らしい、ワイルドな表情が特徴となっています。傷や汚れにも強いので、タフな財布をラフに使いたい、というビジネスマンにお薦めできます。
4位 万双(マンソウ)
どんなブランド?
万双は、数ある国産の革製品ブランドの中でも、本物のツウが辿り着くと言われている、「知る人ぞ知る」的な、美味しいポジションを獲得している存在です。
ある程度、年齢を重ね、本物を見抜く目を持ち始めた男性の心にフックするようなブランドで、職人が強いこだわりを持ち、研究に研究を重ねた末、ようやく産み出したというような、珠玉の商品を楽しむことができます。
価格帯や購入層は?
万双の商品に反応する層は、ベテラン世代のビジネスマンです。
海外ハイブランドのネームバリューや、女性ウケが良いかどうか、ということを気にする若い世代の男性には、まだその価値がわからないかもしれません。
使い勝手や、経年変化など、徹底的にこだわり抜かれた革製品を求めているなら、万双を狙いにいくべきでしょう。
価格帯は質相応で、妙にぼったくられている感は、全くありません。
お薦めのシリーズは?
ブライドル長財布
英国発の堅牢で良質な美しい皮革、ブライドルが使われている長財布です。シンプルなフォルムにまとめられており、革の表情そのものが主役になっていると言えるでしょう。狂いのない、美しいステッチにも注目です。
クロコダイルミニ財布
こちらは、高級なクロコダイルの皮革が採用されているミニ財布です。型押しではなく、本物のクロコになるので、斑点などの大きさには個体差がある、とのこと。贅沢な気分を味わいたいなら、こういった財布を持つべきでしょう。
5位 AYAME ANTICO(アヤメアンティーコ)
どんなブランド?
アヤメアンティーコは、日本で誕生した革製品のブランドです。
2014年という、ごく最近に登場したばかりのブランドでありながらも、その本格的な素材や縫製に、早くもファンからの熱い視線が注がれている、とのこと。
イタリアの皮革と、日本の技術との、ハイレベルなコラボレーションが魅力で、これからどんどんその価値が高まっていくであろう、狙い目のブランドです。
価格帯や購入層は?
アヤメアンティーコの商品を愛用している層は、情報戦に強い、若い世代の男女です。
ネットを中心に、革製品の新しい情報を集めている人でないと、アヤメアンティーコが存在しているという事実には、なかなか辿り着けないので、このブランドの財布を持っているというだけで、ツウであることをアピールできるでしょう。
価格帯は3万円前後といったところです。
お薦めのシリーズは?
ポルタフォーリオ クラシコ
アヤメアンティーコとは、いかなるものか、ということを知りたかったら、まずはこちらの財布から狙ってみると良いでしょう。ブランドのイメージ色である、ブラック、ブラウン、アズーロブルーという、メインの3色で展開されています。
ポンティチェッロ
最高のヴィンテージ感が楽しめる、イタリアのオイルドレザーを、こちらの財布でたっぷりと堪能してみてください。経年変化を味わいたいなら、まさに、こういったアイテムがお薦めです。
6位 aniary(アニアリ)
どんなブランド?
アニアリは、1997年に日本で誕生した革製品の人気ブランドです。
レザーの開発から金具の開発までをオリジナルで行っているような、徹底してメイドインジャパンであることにこだわっている、誇り高きブランドでもあります。
色ムラの効いた、アンティークで美しいレザーの質感や、他のブランドとは、比べ物にならないほどの、圧倒的に豊かなカラーバリエーションなども特徴です。
品揃えも多いので、まずは覗いてみてください。
価格帯や購入層は?
アニアリの商品を購入している層は、革製品に対して、こだわりを持ち、高いアンテナを持っている男女です。
そこまでメジャーで一般的な存在ということではなく、ある程度、革製品やファッションに対する知識の深い人が反応するブランドというイメージでしょう。
価格帯は、品質の高さを考えると安い方の部類に入り、コスパは非常に良いと言えます。
お薦めのシリーズは?
11-20007
圧倒的な大人っぽさと、上質な雰囲気が魅力の長財布です。シンプルに革製品の持つ表情と、それが変化していく様を楽しみたい、という人は、ここまでシンプルに落とし込まれている財布を狙うのが良いでしょう。
01-20000
こちらは、コイン室が外側に配されていることで、カードの収容枚数がアップされているという、機能的にも優れたコンパクトウォレットです。経年変化を楽しめる本格的なレザー商品でありながら、メイドインジャパン流の機能性の高さも保持しているという良品です。
7位 BREE(ブリー)
http://www.bree.jp/page/homepage
どんなブランド?
ブリーは、本格的な革製品を愛するマニアに受ける、ツウのためのブランドです。誕生したのは、1970年で発祥国はドイツになります。
メーカー設立から、比較的早い段階で世界進出も果たしているという、エリートブランドでもあるんですよ!
ブリーと言えば、その代名詞は、ヌメ革です。ナチュラルで高品質な白いヌメ革が、味わい深い飴色に変化していく様は、好きな人にとっては、たまらないことでしょう。
価格帯や購入層は?
ブリーの商品を愛用している層は、革製品に対する知識と愛情の深い、若い世代の男女です。
長年愛用していくことが前提となっている商品も多いので、結果的には、ミドル層やシニア層になってからも、ブリーの商品を愛用していく、という構図を思い浮かべてください。
価格帯は、本格的な革製品が楽しめるわりには安価で、コスパは良いと言えるでしょう。
お薦めのシリーズは?
Fantastic 127, black smooth, wallet S17
シボの雰囲気が大人っぽく、男性ウケの良さそうな革財布です。2つ折りの財布は、パカっと鞄の中で開いてしまう難点を有していますが、こちらの商品には、ホックが付いているため、そういった心配も必要ありません。
Lund 109, nature, wallet
これぞ、ブリーの真骨頂!という、ナチュラルなヌメ革の魅力が楽しめる逸品です。まさに、さあ!経年変化を楽しんでくさいと言わんばかりの、挑戦的な佇まいとなっています。控え目ながらも、存在感のあるロゴは、しっかりと説得力を放っています。
8位 YUHAKU(ユハク)
どんなブランド?
YUHAKUは、日本の職人兼デザイナーである、仲垣友博が立ち上げた革製品のブランドです。
YUHAKUが一躍脚光を浴びるようになったのは、何といっても、その独特の色彩の美しさによるところが大きいでしょう。
色を重ねているのにも関わらず、一切黒ずんでいない、透明感のあるグラデーションは、一目惚れするファンを続出させています。
直感的に「欲しい!」と思わせる、強い魅力を持っているブランドです。
価格帯や購入層は?
YUHAKUの商品を愛用している層は、芸術的な感性を持つ、こだわりの強い男女です。
若い世代から、ミドル層、シニア層まで、誰もが惹かれるような、世代や性別を超えた美しさを有しているのが、YUHAKUの商品の魅力です。
価格帯は、ややお高めですが、間違いなくそれだけの価値はあります。
お薦めのシリーズは?
ラウンドファスナー束入れ
YUHAKUらしい、グラデーションの美しさを味わいたいのであれば、まずはこちらの財布に注目すべきでしょう。カラーバリエーションも豊富なので、アナタに似合う色を見つけてください。
札入れ
絵画的な表情に染め上げられている、美しいコンパクトな札入れです。YUHAKUでの革財布デビューを狙っているなら、こちらの商品がお薦め。価格は、4万円を少し切るくらいとなっています。
9位 dan genten(ダン ゲンテン)
http://genten-onlineshop.jp/pc/
どんなブランド?
ゲンテンは、人間も自然の一部であるという考え方のもと、原点に立ち返ろうという思いの元に創業されている革製品のブランドです。
ファッションとエコとを同時に追求している、珍しいタイプのブランドになります。
財布やバッグの質も、やはり他のブランド以上にナチュラルで、素材そのものが持つ表情や柔らかさが魅力となっています。
価格帯や購入層は?
ゲンテンの商品を購入しているのは、革そのものに、強い愛情を持つ、マニアックでかつナチュラル志向な男女です。
価格帯については、海外のハイブランドと比べると、品質の割に安価なので、かなりお薦めできます。
お薦めのシリーズは?
ラグキャリアー 2つ折り財布
ゲンテンにおいて、定番中の定番素材として、使用されている、上質なミネルヴァボックス製のコンパクトウォレットです。シボの質感も美しく、肉感を損ねないように仕上げられている感じがレザーファンにはたまらないことでしょう。
ラグキャリアー 3つ折り財布
シャープな切り目と、丁寧な縫製とが、高いレベルで融合されている、美しい3つ折りの財布です。経年変化を楽しみたいなら、まさにこういった商品がうってつけ。ゆっくり握ると革の鳴く音が楽しめるのも魅力です。
10位 GANZO(ガンゾ)
どんなブランド?
ガンゾは、とにかくその素材の質が素晴らしい、ということで口コミから話題になっている日本のブランドです。
海外のハイブランド製品に飽きてしまった人が今、次々とガンゾの財布に乗り換えているという説も囁かれているほどです。
大人の男性が好む、定番なレザーから、ツウな素材まで、幅広い商品が取り揃えられているので、一度覗いていく価値は大いにあるでしょう。
価格帯や購入層は?
ガンゾの商品を購入している層は、30代~40代くらいの、品質にこだわるビジネスマン達です。
スーツスタイルに似合う、オーソドックスな商品が中心なので、個性をアピールしたい人よりは、ビジネスシーンにおいて、相手に好印象を与えたい人に向いています。
お薦めのシリーズは?
GD (ジーディー)ラウンドファスナー長財布
カントリーカーフと呼ばれる、クラシカルな穀物風の型押しが魅力となっている、長財布です。流行のラウンドジップスタイルで、収容力も抜群。長年愛用していける、大人の男性のためのアイテムです。
SHELL CORDOVAN 2 (シェルコードバン2)ラウンドファスナー長財布
ダイヤモンドのような輝きを放つ、美しいシェルコードバンの魅力をたっぷりと堪能できる、贅沢な長財布です。本物の革好きなら、こういった革本来の魅力を主役として据えているようなアイテムを重宝すべきでしょう。
まとめ
以上、こちらの記事では、経年変化を楽しむのに最適な、革製品のブランドをランキング形式でご紹介して参りました。
ダイナミックに、あるいはゆったりと時間を掛けて、手元で変化していく革財布に、たっぷりと愛情を注いであげてください。